こんにちはニシケンです。
今回はエクセルにはない関数で今どきのプログラム言語ではおなじみのSPLIT()とJOIN()関数をご紹介します。これらはデータを分割(SPLIT)したり結合(JOIN)したりと対義的な機能で、他システムより取得した値を加工する際に重宝する関数となります。
具体的には、他のシステムから取得したCSVデータをセルに分割したり、逆に複数セルの値をCSVデータに連結する際に利用されるイメージです。
SPLIT | テキストを分割
概要
対象テキストを指定された区切り文字で分割します。
"1,2,3,4,5"を指定した場合、[1,2,3,4,5]と分割された配列を取得するイメージです。
構文
SPLIT( 対象テキスト, 区切り文字, [区切り文字フラグ], [空文字フラグ] )
・対象テキスト:分割対象のテキスト もしくは対象のセル番号
・区切り文字 :分割する区切り文字列
・区切り文字フラグ:区切り文字が複数文字指定された場合、各文字を区切り文字とする※デフォルトTRUE
・空文字フラグ :分割した結果が空の場合、結果のセルを削除する※デフォルトTRUE
使用例
A | 関数 | 結果1 | 結果2 | 結果3 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1,2,3 | =SPLIT(A1,",",) | 1 | 2 | 3 | |
https://hoge.jp/aaa | =SPLIT(A2,"/") | http: | hoge.jp | aaa | ※/と/の間にある空文字列は削除 |
JOIN | 配列の文字列結合
概要
区切り文字を指定して、配列の値をテキスト連結します。
配列[1,2,3,4,5]を指定された場合、"12345"と連結された文字列を取得するイメージです
構文
JOIN( 区切り文字, 値or配列, [値or配列, ...] )
・区切り文字:取得した 値or配列 を結合する際に各値の間に配置する文字列
・値or配列 :結合する 値or配列
使用例
A | B | C | 関数 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | =JOIN( ",",A1:C1 ) | 1,2,3 | |
神奈川県 | 横浜市 | 旭区 | =JOIN( "",A2:C2) | 神奈川県横浜市旭区 | ※区切り文字として空文字 |
TEXTJOIN | 配列の文字列結合(空白指定あり)
概要
区切り文字を指定して、配列の値をテキスト連結する。値が空白の場合スキップするかの指定が可能です。
基本的にはJOINと同等の機能ですが、連結する文字が空の場合の挙動を指定できることができます。
構文
TEXTJOIN( 区切り文字, 空セルフラグ, 値or配列, [値or配列, ...] )
・区切り文字 :取得した 値or配列 を結合する際に各値の間に配置する文字列
・空セルフラグ:連結文字が空の場合にその値を無視するかを指定 ※デフォルトTRUE
・値or配列 :結合する 値or配列
使用例
A | B | C | 関数 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | =TEXTJOIN( ",",TRUE,A1:C1 ) | 1,3 | 空セルフラグがTRUEのためスキップ | |
1 | 3 | =TEXTJOIN( ",",FALSE,A2:C2) | 1,,3 | 空セルフラグがFALSEのためスキップしない |
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