こんにちはニシケンです。
他のスプレッドシートからデータを自動取り込みしてくれる便利な関数IMPORTRANGEを紹介します。
何が便利かと言うと、個別に集計/分析したスプレッドシートを一つのスプシにまとめることが可能です。
この機能はExcelにはありません。これだけでもExcelではなくスプシを利用する価値はあると思います。
また、別途紹介するQUERY関数やFILTER関数と組み合わせることにより、取り込むだけではなく集計処理やピポッド、フィルタリングも自動に行って動的レポートを作成してくれるのも便利です。
IMPORTRANGE | 別のスプレッドシートを参照して値を表示する
概要
範囲を指定した他シートの値を読み込んで表示します。元のシートの値が変更されると自動的に読み込まれ、即反映することができます。
また、IMPORTRANGEをカンマ","で区切って複数実行すると横結合(JOIN相当)してくれます。
={IMPORTRANGE(A),IMPORTRANGE(B)}
セミコロン";"で区切って複数実行すると縦結合(UNION相当)してくれます。
={IMPORTRANGE(A);IMPORTRANGE(B)}
構文
IMPORTRANGE("シートURL","シート名!範囲")
- シートURL :取得元シートのURL
- シート名 :取得元のシート名
- 範囲 :データの範囲 (例:A2:E10 , A2:J など
使用例
スプシ1
date | path | PV | UU |
---|---|---|---|
07/02 | / | 198,000 | 197,490 |
07/02 | /menu | 19 | 10 |
07/02 | /blog/101 | 129,800 | 129,780 |
スプシ2
date | path | PV | UU |
---|---|---|---|
07/03 | / | 197,000 | 195,490 |
07/03 | /menu | 25 | 12 |
07/03 | /blog/101 | 159,800 | 139,780 |
実行例1
=IMPORTRANGE("スプシ1のURL","シート1!A:D")
date | path | PV | UU |
---|---|---|---|
07/02 | / | 198,000 | 197,490 |
07/02 | /menu | 19 | 10 |
07/02 | /blog/101 | 129,800 | 129,780 |
※スプシ1がそのまま表示されます。
実行例2
={IMPORTRANGE("スプシ1のURL","シート1!A:D"),IMPORTRANGE("スプシ2のURL","シート1!A:D")}
date | path | PV | UU | date | path | PV | UU |
---|---|---|---|---|---|---|---|
07/02 | / | 198,000 | 197,490 | 07/03 | / | 197,000 | 195,490 |
07/02 | /menu | 19 | 10 | 07/03 | /menu | 25 | 12 |
07/02 | /blog/101 | 129,800 | 129,780 | 07/03 | /blog/101 | 159,800 | 139,780 |
※スプシ1とスプシ2が横結合(JOIN)されます。
実行例3
={IMPORTRANGE("スプシ1のURL","シート1!A:D");IMPORTRANGE("スプシ2のURL","シート1!A:D")}
date | path | PV | UU |
---|---|---|---|
07/02 | / | 198,000 | 197,490 |
07/02 | /menu | 19 | 10 |
07/02 | /blog/101 | 129,800 | 129,780 |
date | path | PV | UU |
07/03 | / | 197,000 | 195,490 |
07/03 | /menu | 25 | 12 |
07/03 | /blog/101 | 159,800 | 139,780 |
※スプシ1とスプシ2が縦結合(UNION)されます。